霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜あらすじ28話

霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜あらすじ28話

霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜あらすじ28話

「郷愁へのいなざい」

鄺露(こうろ)は潤玉に、歳月は苦悩でできた数珠と同じです。達観した者は微笑みながら数えます。目の前の挫折と向き合えば乗り越えられますと告げます。

潤玉は、私と共に洞庭湖へ行ってくれぬか?と聞きます。

鄺露は、どこへでもお供しますと答えます。

2人は洞庭湖の辺りまでくると、美しい場所ですね。なぜここへ?と鄺露が尋ねると潤玉は、私の過去が分かるやもしれぬのだと思いつめたように答えます。

湖の底まで行ってみることにした潤玉は、その道すがら子供のころの悲しくて苦しい記憶を断片的に思い出します。

潤玉と鄺露が雲夢澤に着くと彦佑が待っていて、洞庭君を紹介されます。

潤玉は洞庭君に、先日 絵を得ました。洞庭君は博識だとの噂です。鑑定してくださいと一幅の姿絵を出します。

洞庭君は、残念ですが絵画に通じていませぬ…と答えます。

潤玉は、構いません。私の解釈をお話しします。女子は腕に
霊火珠をはめています。霊火珠は この世に2つ。1つは天帝が婚儀の際天后に贈った。つまり絵の女子と天帝は深い関係にあります…〝龍魚は蔌々(そくそく)と紅色の涙を流す 今朝 出会うも相離れざらん”永遠の愛を誓う詩で深い愛を表す…
詩中には〝蔌離(そくり)の2文字があります。
落款の〝北辰君”とは天帝が以前 使っていた称号で 親しい者にしか名乗らないゆえ知る者は少ない…天帝は自ら姿絵を描き称号の落款を押し愛情を示した…それに鼠仙は尋問の際 幾度も〝蔌離”という名を出し、天帝も天后も動揺を隠せずにいました。言わずとも 蔌離仙女と天帝との関係は分かりますよね?私はずっと勉学に励み 六界の人物は皆 把握しています…ですが〝蔌離”という名は記憶にありません。幼少の頃の記憶と同様全くないのです。蔌離仙女は私の幼少期と深い関わりがあるのでしょう…何者かが私の記憶と共に〝蔌離”という人物も その名前も消し去ったのです…と話します。

洞庭君は、考えすぎでは?豊かな想像力は称賛いたしますと答えます。

潤玉は、本当に考えすぎだと?天帝は龍族で火術を使う。私も龍族です。だが水術を修練しました。私の生母は水族だからです。姿絵の蔌離仙女は波の上に立つ ゆえに水族かと…
それに詩中で記された龍魚が流した涙を私も持っています。
幼い頃から肌身離さずに…と詰め寄ります。

洞庭君は、蔌離は死にました…どうか死人を困らせないでくださいと言います。

潤玉は、鼠仙はしを望んだ。蔌離仙女の復讐を果たすかのように…天后と鳥族の癒着を暴いた。だがこの策は 全く鳥族への脅威にはなりませんでしたし 天后もそせんを犠牲にして罪を逃れました。事の発端を探るとある結論に達します。蔌離仙女は生存している…そして身を隠して力を蓄えている…次々と策を講じ天后を脅かし続けているのですと話します。

洞庭君は、我が子は成長したのね…と心の中で思います。

洞庭君は、夜神殿下(潤玉)の推察は見事です。噂に違わぬ素晴らしさですね。たった一枚の絵から多くのことを推測された…と答えます。

潤玉は、私の推測は当たっていますか?と尋ねます。

洞庭君は、推測に過ぎませぬ。殿下は高貴なお方。お母上の天后と…と言いかけると

生母ではない!天帝の子ゆえ私を牽制し続けている!私はこの数年生母のことを気にかけてきましたと言います。

洞庭君は、笠澤が大火事になった際 お母上は死んだのです…と告げます。

潤玉は、母上は私を愛していると思っていた…当時情勢により仕方なく手放したのかと…姿絵の人物と詩の意味は分かりました。だが思い続けてきた生母に拒まれるとは…予想もしませんでした。私の思いが強すぎたのか 母上が無情なのか…と問い詰めます。

心の中で洞庭君は、もちろん愛しているわ…もう後戻りはできないの…と叫びます。

洞庭君は、遠い過去のことです…なぜ執着されるのですか?と問います。

潤玉は、母上には別の子がいる。つきまといませぬ。教えてください。私が恥ならばなぜ産んだのです。天帝と相思相愛なのに。なぜ私を苦しめ拒むのですか?母上の霊火珠で火傷をと腕を見せます。

洞庭君はその傷に触ろうとしますがやめます。

潤玉は、他の鱗は再生しはしたが、ここだけは逆鱗に…一生傷が残り痛み続けるのです!龍の逆鱗に触れるなと皆は言います。分かりませぬ どんな敵や恨みを持てば我が子にむごい仕打ちができると言います。

洞庭君は、何も言うな!出ていくのだ!今すぐ出ていくのだ!と叫びます。

潤玉は、私を生かすのも傷つけるのも 捨てるのも我が母なのです!私を産み満身創痍とした母上の所業です。跪くのは産んでくれた恩を返すためとひざまずきます。

洞庭君は、そなたは私の子ではない!私は母ではないのだと泣き叫ぶのでした。

母に拒絶された潤玉は、涙が頬に伝わり湖の水に溶けるのでした。

天界に戻ってきた潤玉は鄺露に胸の内を明かし、幼き頃母と太湖に住んでいた…かつて私は自分を奇妙な鯉だと他の子供に いじめられた…父は龍で 母は龍魚 鯉のはずがない…私はある日 現界を迎えた… 母に額にあったツノを切られ鮮血で衣が真っ赤になった…母に暗い湖の底へ閉じ込められ 闇の中で暮らした。その時 私が何を恐れていたか分かるか?と問います。

鱗を剥がされツノを叩き切られること…と答える鄺露に潤玉は首を横に振ります。

暗闇でずか?と聞く鄺露に潤玉は日を横に振ります。

孤独?と聞く鄺露に潤玉は、寒さだ…失血後は体の底から冷える‥じわじわと臓器や骨まで冷えていく。極限に達すると どうなるか?五臓や骨が焼かれたような感覚に陥る。炎に包まれ燃え尽きたように痛む。わずかな体温や流れる血のすべてが奪い尽くされたかのようだ。その寒さを思い出すだけで今も震えると打ち明けます。

鄺露は、お忘れください…つらい出来事は過去のこと…と言います。

潤玉は、そなたは私の従者だ。だが 太巳殿の愛娘。愛されて育ってきたのだろう…だが私は…生母に捨てられ密やかに生きる非摘出子だ…と思うのでした。

  つづく

霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜あらすじ28話
(感想)

潤玉が本当に可愛そう😭😭

鄺露の前では、自分の心の内を打ち明られるんだね🌟

鄺露は優しくて潤玉を受け止められる女子だわ✨

それにしても、天帝って、次から次と女に子供を作り
天后は嫉妬して、天帝と関係があった女を、次々と
亡きものにしようとするんだね💢

天帝の顔を見ると腹立つわ😤