女医明妃伝〜雪の日の誓い〜あらすじ49話(最終話)
「二度目の誓い」
ー景泰7年の大晦日ー
朱鈺と允賢、祁鎮と銭皇后、見深、そして朱鈺の母が
集まり、皆で杯を交わそうとしますが、朱鈺の母だけ機嫌悪そうに座っていました。
朱鈺の顔色は悪く、苦しそうに咳を繰り返します。
朱鈺は、ここ数日体調が良いのは允賢が探してくれた妙薬のおかげだと感謝します。
朱鈺の母は、その辺に生えてるただの野草でしょ。何が妙薬よ!とけなします。
銭皇后は、允賢 もう8ヶ月目よね。体が重いでしょ?と話題を変えます。
允賢は、最近は動くのもひと苦労ですと答えます。
祁鎮は、無理は禁物だぞと心配します。
朱鈺は見深を未来の皇帝と呼ぶと、
朱鈺の母はこんな伯父がいて無事に生き延びるかしら?と
人に帝位を譲ろうなんて!この女狐に惑わされてるのよ!と
罵倒します。
怒って興奮した祁鈺は吐血し、宴はお開きになります。
寝殿に朱鈺を送り届けた允賢は、雪が降り出すと空を見上げ、そろそろ子の刻ね…あと少しで景泰8年になるのね…とつぶやきます。
そこへ允賢とお腹の子を心配した祁鎮が現れます。
2人は雪の中、新年の幕開けを祝う花火を見て、出会ったあの年も、こんなふうに雪の花が舞い散り花火が上がっていた…まるで昔に戻ったようだ…と共に大晦日を過ごしたことに思いをはせる。
そして祁鎮は、何があろうと、お前と祁鈺が平穏に暮せるように守ってやる。御子も健やかに育つよう力になろう…と温かい眼差しで允賢を見つめます。
祁鎮は、もう一度〝元宝”と…と幼名で呼んでくれと言います。
元宝…と言う允賢に祁鎮は雪の上に足で字を書き、私が何と書いたか分かるか?聞きます。
允賢は、〝チャギ”と読みます。(朝鮮語で〝愛しい人”)
允賢の頬に大粒の涙がつたい、立ち去る祁鎮の背中を見つめるのでした。
朱鈺は亡くなります。
朱鈺の母親が允賢に、お前が変な薬を飲ませたせいだ!と
責め押し倒します。
允賢は出血し気を失います。
祁鎮の元に、允賢が早産し、皇太后允賢に殉葬を迫っていて、
さらに汪国公が御子をさらい宮中に立てこもりをしていると
報告があります。
祁鎮は、汪国公が籠城している所に向かうと、皇后の允賢は
早産ではなく流産であり、御子はお亡くなりに。汪国公の籠城は偽りだと知らされます。
孫皇太后は、陛下は崩御され 皇太子は幼い。太上皇が監国となっても混乱を招くだけ…汪国公らが騒ぎを起こせば明は再び危機に陥る。そなたが復位するしか国を救う術はないのだと告げます。
祁鎮は、無理です。それでは帝位を奪ったも同然ですと断ります。
孫皇太后は、長年 そなたと私の間には多くの誤解があった…
永慶庵で静慈皇太后に聞き初めて知ったのだが 私がそなたの実母を殺めたと思っていたそうだなと話します。
違いますかと祁鎮は目も合わせず言います。
孫皇太后は、私は生まれ出ることのなかった我が子と そなたの父・宣徳帝の御霊に誓う。そなたの母は本当に病死だった。私が殺めたのではないと言います。
静慈皇太后も、調べさせたが、あなたに取り入るための王振の作り話だった。あなたは側近にずっと騙されていたのよと告げます。
朱鈺の正室として殉葬されないために、允賢は先帝と共に廃されます。
大出血した允賢は目覚めず、毎日のように祁鎮は見舞います。
そんな中、允賢は姿を消します。
数年後、允賢は医者として民を診ていました。
允賢は〝女医雑言”を書き上げるのでした。
祁鎮は、見深に皇帝の位を譲り、允賢を捜す旅に出ます。
明の英宗 朱祁鎮の在位は通算で22年
その後 朱見深に譲位
英宗は 明の太祖からつづく皇妃の殉葬を廃止し
その功績により「明史」では〝有徳の君主”と称えられた…
祁鎮は允賢を見つけます。
その腕には自分が贈った腕輪がはめられているのでした。
つづく
女医明妃伝 あらすじ49話(最終話)
允賢の一生は苦労ばかりだったし、皇后になっても
流産し廃されてしまうなんて😨
でも、信念はしっかりあって、医女雑言を書き上げ
最後まで医女として民を救っていたんだね😊
允賢は朱鈺を愛していたのは間違いないけど、
祁鎮にも情はあったよね🤭 だからこそ腕輪をつけていたんだと思う。
朱鈺、祁鎮の兄弟から愛される允賢は、その生真面目さから
自分を犠牲にしていたのかも…