花不棄〈カフキ〉-運命の姫と仮面の王子-あらすじ19話

花不棄〈カフキ〉-運命の姫と仮面の王子

花不棄〈カフキ〉-運命の姫と仮面の王子-あらすじ19話

「神医現る」

莫府で行われた花不棄の葬儀には信王も陳煜も欠席するのでした。

雲琅は1人墓地で埋められた花不棄を見守ります。

すると、そこに小蝦たちが現れ墓を掘り起こします。

雲琅は、どこへ連れて行くか教えてくれと頼みます。

小蝦は、体内の毒を消すため静養地に向かいます。お嬢様のことは忘れてくださいと答えます。

雲琅は、ならぬ。治るまで私が看病すると言います。

小蝦は、お忘れくださいと繰り返します。

雲琅は、目が覚めたらこれを渡してくれ。お前たちの素性は聞くまい…毎年3月3日興龍山の小春亭にて3日間 待つ…また不棄と会う望みをつなげてほしいと小箱を渡します。

小蝦は、この御恩はいつかお返しますと礼を言うと蘇州府へと馬車を出発させます。

一方、葬儀の参列を禁じられた陳煜は、元崇と共に不棄の墓地を探して山中を馬に乗り駆け回り、ついに墓地を見つけます。

陳煜は、何としても不棄に会う!独りで寂しかろう…このままにはしておけぬ。母上を苦しめた薛菲を私は憎んだ。同じように その娘のことも憎んだ。しかし不棄は鼠で腹を満たそうとした…哀れに思った…苦労してきたのだ…母を亡くしたが私には父がいる。不自由なく暮らしてきた。少しは腕に覚えがあるゆえ俠客の真似事もできた…しかし不棄はどうだ?不棄には何もない。薄汚れた鉢を命のように大事にして…壊れた兎の灯籠を宝物にしておった…不棄を独りにしておけぬと悲しみ泣き崩れます。

元崇は、道ならぬ恋に落ちた者は世間からつまはじきにされる!花不棄が知れば苦しぞ!安らかに眠れぬだろう。心置きなく旅立たせよ!と諭します。

兎の灯籠に〝乙亥年4月生まれ″と書かれているのを見た陳煜は、何のことだ?不棄は2月生まれのはず…薛菲が去った日を覚えている。父上は4月に都を離れた。薛菲が子を産むなら遅くとも2月になる。4月と記したのは誰だ?と不思議に思います。

元崇は、灯籠の持ち主は花不棄だと言います。

陳煜は、まさにそうだ!不棄が記した。私に知らせようと書き残したのだ。父上の娘でも 私の妹でもない!この秘密を知る者が下手人であろう…何を伝えたかった?と棺を開けるのでした。

棺を開けると骸がなく陳煜は生きているやも…きっと不棄は生きておる!私は不棄をみつけだすと希望を抱くのでした。

その頃、小蝦と朱寿そして朱福は不棄を馬車に乗せ、蘇州府まであと10里の所まで来ていましたが、不棄の容態がよくなく、名医の処方した薬を何種類も飲ませますが症状が落ち着くだけで治らないため、旦那様にそんな状態の不棄を見せられないと別院に運ぶことにします。

小蝦は不棄をつきっきりで看病し、朱寿と朱福は医者を探しに
行きます。

町で噂の神医・東方炻(とうほうせき)は朱福がお嬢様を助けてほしいと頼みますが、治療に応じてもらえず、やむなく
小蝦が捕らえてきます。

東方炻は不棄を診ることになります。

一方、柳明月は蕭九鳳(しょうきゅうほう)に、信王と交わした約束事は、青蕪が独断で花不棄を襲ったせいで私は命じてないと訴えます。

蕭九鳳は、本当に新王を碧羅天に案内するとは言うまいな?と聞きます。

柳明月は、昏睡した信王を鍼の秘宝を用いて治しました。長くても残り数ヶ月の命です。よって時を稼ぐために反対の方向へ信王の兵馬を案内します。味方に引き込める者は毒殺せずに生かし〝碧羅天にたどり着いた″と偽りの報告をさせます。そして〝他の者は碧羅天で殺された″と。その頃の信王は意識が混濁ししに瀕しておりますが私は約束を守ったことになり大理寺も追及せぬでしょうと答えます。

蕭九鳳は、霊丘だ…やつらを霊丘に連れて行け。力を貸してやる。しくじりは許されぬ。油断するなと命じ、まさか花不棄が莫府で死ぬとは…明月山荘でなくば あの者が殺した。莫府の嫉妬深い女狐だ。このことを信王に匂わせて莫府をつぶさせよと言います。

柳明月は、莫若菲が死ねば莫夫人は正気を失うでしょう。数百万両を払って莫府を潰せるなら損はないと言えますねと言います。

その頃、不棄を治療した東方炻はひと月も薬を飲ませれば完治するであろうと告げ立ち去ります。

東方炻は帰り道、黒鳳(こくほう)に若様と呼ばれ、守れなかったことを謝ります。

東方炻は、私はうれしい。祖父の命じた〝人助け″と〝取り立て″は面倒だが朱府の令嬢はなかなか好みだった。親しくなるぞ。何と言っても私の許嫁なのだからなと言います。

不棄は、1人で水を飲めるようになるまで回復し、小蝦から
莫府は潰されなかったと聞いて、夫人に毒を盛られても義兄上たちは恨まない…義兄上、義従兄上そして秀春…みんな優しかった…どうか乗り越えてほしいと願います。

小蝦は不棄に、雲琅から預かった小箱と〝毎年3月3日興龍山の小春亭で3日間待つ″と言付けを渡します。

 つづく

花不棄〈カフキ〉-運命の姫と仮面の王子-あらすじ19話
(感想)

雲琅と陳煜が花不棄を想う気持ちは 誠心誠意本物だと思うけど、雲琅は心に秘めるタイプ。陳煜は心の向くまま激しいタイプなんじゃないかな〜🤗

でも、雲琅がいなければ不棄は仮死状態を維持できずに死んでいたかも…💦

私は雲琅が好みだな🌟

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