コウラン伝 始皇帝の母 あらすじ32話

コウラン伝 始皇帝の母

コウラン伝 始皇帝の母 あらすじ32話

呂不韋は子楚に、覚えていますか?私たちが出会った時 
王様は人質で私は力を尽くしてお守りしました。危険を冒し秦に向かい世継ぎの座を勝ち取り、政敵を始末するなど
王位に就くまでお支えしました。王様の前途のために奔走しこの国のために命懸けで働きました。かつて王様は私を親友とおっしゃった…その親友にどんな仕打ちを?
あなたの命を守るために奔走していた時 私の愛する人を奪い取った…私はただ笑って許すしかなかった…と話します。

子楚は、あの時は皆そなたが死んだと思っていた…仕方がなかったと言います。

呂不韋は、そうだろうか…あなたは私の愛する人を奪ったのだ。私たちが対等だったことはない。落ちぶれた人質でも高貴な秦王の孫…王族だ。私が手を尽くそうと最後には身分がものを言う。王族のひと言は力を持たぬものの全てを簡単に奪う。私に恩を施しているような顔をするな。
これまであなたは私に借りを作ってきた。だが私のほうにはないと言います。

子楚は、このそう長くは持たぬであろう…そなた1人を呼んだのが昔の話を蒸し返し不満を聞くためだった…いいや余は太子のことと、政(まつりごと)をそなたに託したいと頭を下げます。

私に託す…?と問う呂不韋に子楚は、そうだ。そなたに託したい。政は血気盛んで傲慢なところがある…我が国で補佐できる者は そなたしかいないのだ…と話します。

呂不韋は、なぜ政と太子だけを託す?王妃も託せばいいと
言います。

子楚は、コウランが愛しているのは私だけだということがまだ分からぬかと答えます。

呂不韋は、王様はなんて冷たい方だ。このひと月あなたはコウランを蔑ろにし傷つけ失望させた。コウランを信じていないのか?いや違う。コウランは情に厚い女だ。昔の恋人を胸に刻み自分の過去を忘れることもない。あなたはコウランを深く愛している。心に他の者が入り込むなんて許せないはず…だがそれ以上あなたが許せないのは私と寄りを戻すことだ。それゆえ一方的にコウランを遠ざけて あなたのことが気になるよう仕向けた。胸の内で一途に愛しさせるために…子楚殿 この秦の国だけでなくコウランも独り占めするおつもりか?と聞きます。

子楚は、そなたの言う通り。コウランには余のことをいつまでも想っていてほしいと答えます。

呂不韋は、つまらぬ命だがあなたより長生きできる。あなたの国、愛する者、最後に誰の手に落ちるか…と言います。

子楚は、生涯を終えればコウランは私と共に葬られる…と
話を終わらせるのでした。

コウランは子楚に会わせてとやってきますが、寝殿にはいれてもらえず、そんな中、政の〝父上!″と言う声が響きます。

コウランは子楚の最期に立ち会うことができなかったのでした。

紀元前247年 秦王 嬴子楚が逝去します。

コウランは殷小春に、子楚が最期の最期まで会おうとしなかった…国と太子のことを案じ話し込んでしまったせいで
私まで回らなかった…あの人は秦の国の王…私1人のものじゃない…でもあの遺言は酷すぎる…遺品を全て燃やせなんて…思い出に浸ることすら許してくれない…いいわ 燃やせと言うなら全て燃やしてやる。贈り物だけじゃなく 
互いの愛情も燃やし尽くせばいい!私は子楚を許さない。
命の限り許さないと、悲しみのあまり子楚を憎むのでした。

嬴政は国王に即位し、コウランは太后となります。

秦では王が未成年ならば太后が決断を下すと決められていました。

コウランは謀反を起こした白仲を王に武術を教える師範〝衛蓼″にします。

呂不韋は王の父代わりの〝仲父(ちゅうほ)″となります。

ー5年後ー

この5年、呂不韋が政を取り仕切り、いかなることも1人で決断していました。

成長した嬴政はコウランに、この国の王は私と呂不韋どちらですか?なぜ大臣は呂不韋が全て決めるのですか?なぜ臣下は呂不韋にだけ頭を下げるのです?と怒りながら問います。

コウランは、あなたは王の務めをわかってる?と聞きます。

もちろん分かっています。私に権力があれば呂不韋には決して負けないと答える政にコウランは、あなたは王として
何をしたいの?と聞きます。

政は、敵をなぎ倒して天下を平定したい。いまだかつてない大業を私が成し遂げるのですと答えます。

コウランは、悪事を行えば報いを受ける。白仲は戦に行き殺戮を行なった。王も同じよ。天下統一の野望を立てれば多くの民が命を失う…かけがえのない命よ。天下統一…どれほどの人を殺しどんな報復に合うことか…と諌めます。

政は、私を案じているのですねと言います。

コウランは、息子だもの。この乱世を終わらせようとすれば必ず代償を払うことになる。諸国から憎悪される。その上での考えなの?と問います。

政は、代償を払おうと、誰も成し遂げられなかった大業を成し遂げ、天下の領土を我が秦のものとし、天下の民を
我が秦の民に、私は天下でただ1人の王になりたい!
母上 力を貸してくださいと懇願します。

コウランは、あなたには まだ無理だわ。王は決して攻撃はしないと告げるのでした。

コウランの誕生日、子楚との思い出が蘇り、席を立つと
嫪毐 が瓊華の好きだった牡丹の花を鉢ごと運んだと話します。

嫪毐 は太后のコウランを見るたびに姉の瓊華を思い出すので姉上と呼びたいのですと言います。

コウランは、そう呼びたいのなら そう呼べばいい…と
許します。

その頃、呂不韋はコウランに贈り物を持っていき、会えずに朝を迎え、太監に太后様に届けるように命じます。

その贈り物はコウランには届かず政が燃やしてしまうのでした。

ある日、コウランは、嬴政の結婚相手を決めるなら、諸国の王女を皆呼んで!秦の国王は天下に睨みを効かせるべきよ。政が婚姻頼みとは大臣たちは何のためにいる!嬴政が気に入った者を我が国の王妃にすると言います。

 つづく

コウラン伝 始皇帝の母 あらすじ32話
(感想)

嬴政は国王なのに、呂不韋が政を取り仕切ってることが
気に入らないんだよね😓

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